為石 言代主神社 最高のロケーション

長崎県長崎市為石町1256 言代主神社

言代主神社

言代主神社

言代主神社

為石の港から野母崎宿線の道を千々方面に進むと、為石海岸の道路脇の大岩の上にある。

この近くには為石神社、天満神社や八坂神社もあり、神社だらけだ。

地図の名称は言代主となっているが、一般的に言えば事代主だろう。

大岩の前は駐車場になっていて、回り込むように岩の石段を登る。

言代主神社

言代主神社

言代主神社

登りきると、石の鳥居が海に向かって「ドーン」とある。擬音付きの表現だが、本当にそう感じる。

鳥居の奥の敷地はコンクリートで固められていて、小さな岩に、上手にコンクリートの石段をはめ込んで、祠の前の石段にしていて芸が細かい。

台の上の祠には恵比寿さまが置かれている。見えるのは三体だが、左脇にも一体隠れている。

要するにすし詰め状態の恵比寿さんたちがいる。

その祠の恵比寿たちは、鳥居の先の海と空を見ている。

少し引いて景色を見ると、そのロケーションが素晴らしい。

参拝したのが晴れの日だったので、なおさらだったが、まさにアニメのワンシーンのようだった。

言代主(事代主)

言代主(事代主)は出雲の大国主むの子供である。

高天原から国を譲れと恐喝された際、大国主の代わりに話を聞き、出雲を譲ることにして、自分は船を踏み傾け、天ノ逆手を打って青柴垣に変えて、その中に隠れてしまった。

不思議な話である。

この「天ノ逆手」というキーワードが出てくるのだが、どんな柏手か現在でも議論になっている。

結構シリアスな話なのだが、言代主(事代主)が釣りが好きだったという設定のため、いつしか釣りの神様になり、江戸時代には七福神の恵比寿様となり、宝船に乗り込む神様となってしまった。

言代主神社は恵比寿神社と同じなのだが、どちらの名前にするかの法則がよくわからない。

長崎市内の福田地域では、海岸沿いに事代主神社が複数あるが、その近くの飽の浦には恵比寿神社がある。

「どっちでもよか」っていう長崎弁が聞こえるようだ。

この神社の創建の理由と時代は不明だ。

まあ、恵比寿さんには理由はいらないだろう。船の安全と大漁祈願に決まっているからだ。

それにしても、いい感じの神社だった。

言代主(事代主)

言代主神社

 

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