童画を描く
水彩画もどきである。
淡い色彩と簡略化された線で構成すると、なんとなく絵として成立するようだ。
こういう絵をスケッチと呼ぶ。スケッチは人物や風景などを大まかに描写することという定義がある。ただ、簡単そうな水彩画でも、いわさきちひろさんや有名な画家もいる。
要するに完成度の問題である。
写真と絵
写真にもスナップという言葉がある。
大体の定義は日常の中で、目の前の光景や出来事、人物などを一瞬のうちに素早く撮影する撮影技法、またはそうして撮られた写真のことである。
スナップ写真とスケッチはどこか似通っている。それは写真がまとっている「軽さ」かもしれないと思う。
ただ、スナップ写真も場所が戦場や事件現場だとその重さが違うし、単なるスナップとは呼びにくい。ただ一般の人の撮影は、殆どがこのスナップ写真である。
一眼レフで撮影し始めた時、大学の写真部で勉強会があり、アンリ・カルティエ=ブレッソンを知った。
ブレッソンは「決定的瞬間」で有名なのだが、1908年のフランス生まれで、日本で言えば明治41年になる。
つまり昔、一眼レフが出始めた時、すでにその一眼レフの軽快さを最大限に利用した、写真が撮られていたという事である。
これらの写真もまた、完成度の高いものは作品となる。
アイパッドというデジタル機材で、写真を下絵にし、アプリの力を借りて描いているのだが、色んな絵にチャレンジしていると、その難しさが身にしみてくる。
そんな意味で、お手軽なアイパッドはベストの機材かもしれないと思う。