桜馬場天満神社と熊谷稲荷神社
場所は長崎市桜馬場1丁目4。シーボルト通り、長崎街道にある。
祭神は菅原道真公。
由緒は慶長12(1607)年に建てられた祠を起源としている。
唐津出身(佐賀)の威福院高順が長崎に訪れ、新高麗町のヤブの中に小さな祠を建て、天満宮をまつっていた。元和8年(1622)長崎奉行・長谷川権六郎が神社の由来を聞き、桜馬場郷の現在地に敷地を寄進し、社殿の造営を助成。その後、明治元年、神仏混淆(しんぶつこんこう)禁止令により従来の威福寺から天満神社と改称、明治7年(1874)村社となった。発見!長崎の歩き方より抜粋
最初は威福寺で、神仏混合だったので、神様の菅原道真を勧進したと言う。
諏訪神社よりも古いお宮で、昔は長崎といえばこの辺りまでだった。故に長崎街道で旅立つ人たちの別れの場所だったともある。
一の鳥居は道に面していて、大きく立派。神社の入口の参道には、丸みを帯びた橋がかかっている。
渡仙橋だろう。これが威福寺だった証でもある。
社殿はコンパクトだがきれいに作られていて、神殿には梅の羽目板も有り整備が行き届いている。
熊谷稲荷神社
境内はいくつかの祠があり、熊谷稲荷神社が建てられている。
熊谷稲荷神社の祭神は宇賀乃御魂神。
ここに熊谷稲荷神社がある理由の詳細は不明だが、同じ名前の有名な稲荷が江戸浅草の熊谷安左衛門の墓所のある本法寺と、青森弘前の津軽藩公が祀った二ヶ所だけあるという。
大変栄えていたという記録もあり、他の稲荷とちがって、白狐を祀った稲荷とされている。
ご利益に火難除け、盗難除けがあると言われている。
この地に威福寺が建てられた以降、誰かが祀ったと推測される。