高平町 辨慶稲荷神社 銅座川のオオウナギ
場所は電車の終点 崇福寺から、小島、田上に行くバス通りへ入り、銅座川の1つ目の左折する橋の根元に有る。
橋には「新玉橋のオオウナギ」という看板が有る。看板にはうなぎの写真載っている。
新玉橋の川で発見されたオオウナギ
[全長128・・胴回り32・・体重6,5kg・実物大]
写真のオオウナギは、平成22年6月4日、この下を流れる銅座川(地元名 小島川)で新玉橋架け替え工事の際に岩穴から出てきたものです。翌日死亡しましたが長崎港内へ流れる川で、オオウナギが発見されるのは極めて珍しいものです。ウナギとは別種で体全体は茶褐色でまばら模様があり、全長220cm、体重20kgになり、魚、蟹、カエルなどを捕食とします。
日本南部の暖かい地域に分布し長崎県は北限になっています。長崎市野母崎町樺島の生息地(井戸)は国の天然記念物になっています。
たしかに、1メートルものウナギが川に住んでいて、発見されたのは珍しい。しかし、看板にしなくてもと苦笑してしまった。
旧新玉橋は昭和6年に架けられたそうで、その頃は銅座川もきれいだったのだろう。
辨慶稲荷神社とあるが、小さな祠である。
その祠の後ろには大岩が有る。弁慶石と言うらしい。
そう言えば弁慶岩というのが、戸町のバイバスの途中を二本松方面に上がる道にある。さらに弁慶岩バス停も有る。
長崎と弁慶は、つながりがまったくない。
しかし、日本各地には巨岩に弁慶石と名付けられている箇所が結構有る。
大体、弁慶が蹴っ飛ばした石、もしくは岩だという事になっている。
長崎の場合、立山から蹴ったと言い伝えがあるらしい。
弁慶と言えば義経である。
この二人の関係は歌舞伎や様々な物語になっていて、日本人なら知らない人はいないだろう。
これまでは、存在すら疑われていたのだが、義経の東北への逃避行の際、人別帳に「弁慶」と、名前だけ記載されていることが判明している。
大人気の弁慶は、あちこちに伝説を発生させている。
高平町の辨慶稲荷神社もその一つである。
黒塗りの拝殿の扉を開けると小さな赤い鳥居と狐の置物が並べられている。
いつ建てられたかは不明だが、橋の改修工事の時に取り除かなかったのは、その時にはお稲荷さんがすでに有ったからだろう。
この場所は繁華街の近くなので、商売の神であるお稲荷さんがあることは、何の不思議もない。
銅座川のオオウナギと、弁慶岩とお稲荷さん。
コミカルでも有るが、これも長崎の信仰なのである。