樺島 鰻神社 オオウナギを祀る
野母崎先端から、樺島大橋を渡り、中島から樺島へ渡る橋を左手に進むと、道の脇の石崖の上にある。
グーグルマップに鰻神社とはっきり明記してあったので、やってきたのだが、写真の通り石の祠だけである。
祠には、鰻神社と書かれているので、鰻神社と地図に明記していても間違いはない。
しかし・・・
石垣には恵比寿像や、他の祠も並んでいるので、昔は何か施設があったのかもしれない。
道の拡張で、いろんな神社が他に移されている。残念だが、仕方がないと思う。
神社の定義
神社とは、日本固有の宗教である神道の神々を祀る施設だ。
だが、神仏混合はかなり早くから行われていたので、仏と神を混ぜて祀る神社も多いので、神社の定義に反している神社も、ある事はある。
ここは硬いことを言ってもしょうがない。
昔は「神社」「大社」「宮」などの社号に特別な基準はなかった。
明治時代に神社が国家の管理下に入ると、公認されたもののみが「神社」を名乗り、大社・神宮などを名乗るには勅許などが必要とされたのだ。
大東亜戦争で敗戦になり、アメリカが日本を占領すると、占領軍は政教分離という建前で、国家、皇室が神社に直接関与をできなくした。
その為、戦後は特に許可がなくても、大社、神宮を名乗れるようになったのだ。
なので、どんなものでも神社と呼んでいいのだが、私は鳥居があれば石の祠だけでも神社と呼んでいいのかなと思っている。
鰻神社だが、樺島には大正12年に国の天然記念物に指定にされているオオウナギが生息している。
そのために鰻神社が祀られた。
まあ、鰻は島おこしの一つで、島の観光資源でもある。
長崎市内にも鰻に関した話は多い。
高平町の辨慶稲荷神社脇の川、日の出町の太守水神宮。太守水神宮は鰻を祀る神様である。
南方産のオオウナギを発見して、大騒ぎをして、最終的には祀る。
これって自然保護としては、一番いいやつだと思うようになった。
樺島に行った際にオオウナギの水槽を見るのも一興ですよ。