崇福寺 2件の国宝あり
長崎県長崎市鍛冶屋町7-5
崇福寺(そうふくじ)は、長崎県長崎市にある黄檗宗の寺院。大雄宝殿と第一峰門は国宝建築である。興福寺・福済寺とともに「長崎三福寺」に数えられる。長崎に4つある唐寺の一つ。ウィキペディア

崇福寺

崇福寺 第一峰門(国宝)
場所は長崎市の繁華街、浜の町の近くにある。
電車の終点の名前も崇福寺になったので、観光客の方にわかりやすくなったかも。
入場料が必要で、大人300円、高校生以下無料となっている。
だが現在、受付の方が入院しているらしく、入場料はお堂の賽銭箱に入れてくださいとあった。
ここは唐寺と呼ばれているが、唐時代に作られたものではない。
創建は正保元年(1644)なので、中国は明の時代だ。長崎では中国のことをまとめて唐と呼ぶ。
なので中国人の居留地も唐人屋敷である。
九州5件の国宝建築物のうち、2件が崇福寺にある。
それ以外にも、国指定重要文化財 ×5、県指定有形文化財 ×4、市指定有形文化財 ×10
まさに文化財の宝庫だ。

媽祖堂

崇福寺
長崎の唐寺の特色は媽祖堂(まそどう)をもつことで、貿易が許された唐船主たちが航海安全を祈願して祀ったものだ。
媽祖は道教の女神である。
仏教の寺となっているが、道教もしっかり混ざっている。
それは長崎に来ているのが、中国の南の沿岸部の福州地方の人たちが多く、そこでは道教が盛んだからだ。
道教と仏教は違う。
しかし、日本で仏教と神道が習合していたように、仏教はインドから色んなものを習合して中国にやってきた。
そこで中国の昔からある道教と仏教は習合した。その仏教が日本に渡って、神道と習合する。
つまり、仏教は様々な宗教の要素を含んでいて、その国独自の物語が多いのだ。
私は神道の神社ばかり巡ってきて、仏寺は最近撮影し出したばかりである。
それは、仏寺が複雑怪奇だからだ。
大本がよくわからないし、宗派も多数ある。そして仏像がある。
なのでお寺を撮影すると、形式や宗派、仏像の説明に終始してしまうのと、江戸時代の寺請制度で、江戸幕府から援助をもらって存続していた。
つまりお役所的な存在理由で、信仰の大本がわかりにくくなってしまっているからである。
なので仏寺は要注意である。

崇福寺