事実だが真実ではない

最近のテレビ放送の話である。

つい最近までウクライナとロシアの戦争の映像ばっかりだったが、最近はイスラエルとハマスの映像が流れ続けている。

いつものことながら、映像は悲惨な状況の映像ばかりで、見ているこっちがつらくなってしまう。

この報道は正解なのだろうか。

映像は編集によって、発信者側の正義を強調できるし、善悪の判断を押し付けてくる。

戦争にどっちが正しいという判断ができるのだろうか。

戦争はいいけど、民間人の攻撃は許されないという。

その言葉って、戦争反対の立場を取っている人はどう感じるのだろうか。

最近はこの手の映像を見るのがつらくて、ニュースを早回ししている。

昔から写真を職業にしているので、心に刻みつけている言葉がある。

映像は事実だが真実ではない

昔の安保運動の時、学生と警官隊が乱闘しているシーンの写真があった。

体制側は学生の乱暴ぶりの写真を出してくるし、メディアは反体制という名目で、学生が警棒で打ち据えられている写真を出してくる。

ベトナム戦争の時もそうだった。

古い話だが、この事が頭を離れない。

撮影 ロバート・キャパ

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