白似田郷 日枝神社 最初は山王大権現を祀る
〒851-3314 長崎県西海市西彼町白似田郷2085
国道206号線の道脇へ入る道の奥にある。地図で見れば長崎パークカントリークラブの近くになる。
秋だったので、日枝神社へ行く道の右手には、コスモスが畑に咲き誇っていて華やかだった。
一本道の突き当りに二の鳥居がある。
何層かに別れた参道を登る。
登りきると正面に、瓦屋根の拝殿がある。拝殿の正面はガラス戸で、鳥居としめ縄はあるが、お寺のような雰囲気だ。
拝殿は板張りで、物はあるが散らかってはいない。
拝殿右手には仏壇らしき棚があり、今は鬼瓦とか三宝が置かれている。その右手には囲炉裏があり、アットホームな雰囲気が漂う。
神社の作りは古いようで、最近の建て直し等はないようである。
郷村記から抜粋する。
日枝神社(白似田郷)
白似田郷字宮ノ脇、白似田郷氏神。 『郷村記』・「白似田村」(抜粋) 「山王大権現 妙経寺勧請 (明治三年日枝神社ト改ム、山王大権現ハ妙経寺ニ移ス)当社ハ慶安年中(一六四八~一六五二)所の九兵衛と云者建立、寛保二壬年(一七四二)氏子中より再建、勧請導師妙経寺」
神仏分離令により山王大権現が妙経寺へ移され、大山祇命を祭神とした。
この地域は日枝神社が平原郷にもある。更に聖真子権現も二箇所あり、比叡山信仰の場所と言って良いのかも。
日枝神社、日吉神社、山王神社の名称があるが、中身は一緒である。
山王権現とは、日枝山(比叡山)の山岳信仰、神道、天台宗が融合して成立した、延暦寺の鎮守神である。 また、日吉大社の祭神を指すこともある。 ウィキペディア
もともと神仏習合なので、神社がお寺のようなのもわかるし、拝殿の神殿と並んで仏様も祀るので、仏壇らしきものがあるのだ。
穏やかな場所である。
神道とか仏教の区別など、この地域には必要ないのだろう。