本河内水源地

妙相禅寺

戸隠権現

仁王像

本河内高部ダムの傍に、妙相禅寺があり、その裏山に戸隠権現の鳥居があり、川の上流の小さな滝に、仁王様が祀られている。
 
戸隠権現の鳥居の上層部が、秋葉大権現の神域といっていいだろう。
 

秋葉大権現

ここには鳥居もあるが、弘法大師の第17番、18番霊場もある、神仏混合地域である。
 
だが、弘法大師だけを祀っているのではなく、十一面観音や八大竜神もいる。
 

弘法大師の第17番、18番霊場

弘法大師の第17番、18番霊場

滝には仁王、その周りには仏像、右手には岩戸大明神の鳥居、天神道竹きょ皇(意味不明)と書かれた大きい石碑もある。
 
秋葉大権現

秋葉大権現

神域という感じはあるが、雑多で混とんとしている場所である。
 
秋葉権現(あきはごんげん)は秋葉山(静岡県)の山岳信仰と修験道が融合した神仏習合の神である。
 
火防の霊験で広く知られ、近世期に全国に分社が勧請され秋葉講と呼ばれる講社が結成された。
 
民衆が秋葉権現を信仰し、周囲に置かれた延焼防止のための火除地が「秋葉ノ原」と呼ばれ、後に秋葉原という地名が誕生したという。
 
秋葉講というのは、盛時には全国で3万余を数えたという、大きな組織である。
 
長崎に勧進されたのは、寛政年間(1789~1801)、つまり江戸時代末期だという記録がある。
 
大人気の秋葉権現があるという事で、その下にある妙相禅寺もにぎわったと書いている。
 

山岳信仰

長崎の信仰はを考えると、やはり巨石信仰と山岳信仰からスタートしたと思う。
16世紀のキリシタンの来崎により、古い神社仏閣が残っていないので、資料が少ないが、岩屋山などを見れば、その信仰が強く残っている。
 
また、山の頂上などにある巨石をそのままご神体にしたり、山そのものを拝む愛宕山のような信仰もある。
 
そしてそれらは、神道一色ではなく、必ず神仏習合の祈りの場となっているのだ。
 
この場所も秋葉権現を勧進する前もまた、祈りの場であったことは間違いない。
 

秋葉大権現

長崎には、弘法大師信仰も盛んである。弘法大師もまた、山を登る聖である。
 

弘法大師

平地の少ない長崎市内は、次第に貿易港とともに栄えていくが、その際、他所からやってきた人々は、その地元の信仰も持ち込んできている。
 
そして、ごった煮の信仰形態が、しっかり残っていったのだ。
 

神仏混合の霊場

この秋葉大権現の鳥居を見れば、そんな長崎の信仰をうかがい知ることができる場所である。
 
ただ、新旧が入り混じり、信仰の保護者が少なくなっているので、荒れ果てている。しょうがないとは思うのだが、何とかならないかと、この荒れた霊場を見て深く思う。