犬継 八幡神社 朽ち果てる信仰
住所は長崎市三ツ山町634。バイパスと並走する道路の犬継公園に行く道の脇にある。
ただ入り口は廃屋の奥にあり、非常にわかりにくい。
鉄製の鳥居があり、神殿には細長い石が祀られていて、お供えもあるので誰かがお参りをしているのかもしれない。
祭神の石にはなにか文字が書かれていたようなのだが、風化して読み取り不能。
記録もないので、詳細は不明である。
三ツ山という町名は、長崎方面からこのあたりを見ると帆場岳連山が3つの山に見えるからついたという。
さらに犬継という地名は、昔漁師が、山犬の群れに襲われ、クスノキに登って逃げたが、山犬は背を継ぎ足しながら、登ってきたという話から来ているという。わが町の歴史散歩 熊 弘人著より
真偽の方は疑わしいが、これしか情報がない。
神社は八幡神社なので、祭神は比売大神(神功皇后)か誉田別命(ほんだわけのみこと)だろう。
この八幡神は全国の武家から武運の神(武神)「弓矢八幡」として崇敬を集めていて、だいたい武家が祀る神社である。
この三ツ山あたりには、山の中に関わらず八幡神社が多い。
女の都の地名は平家の落人伝説から付けられたと言われるが、この地域には武家たちが隠れ住んでいたかもしれないと思うようになった。
いつか調べてみたいと思う。