パトリック・ジェーン(サイモン・ベイカー)の雰囲気がいい。
テンポよく謎を解いていく姿は、過去の名作に通じるものがあるが、知性プラス心理を読むことが出来るメンタリストという新しい武器が、話しを面白くしていると思う。
アメリカのCBSで2008年から2015年まで放送されていたテレビドラマ(刑事ドラマ)。
初回は1560万人が視聴し、その後もシーズンを通じて高視聴者数を維持。最大で1970万人を記録している。2008年の新番組トップであり、『24 -TWENTY FOUR-』『LOST』といった強豪作品を抜き、新作としては唯一視聴者数ランキングTOP10に入っている。
新しい名探偵像の誕生である。おかしいと感じる部分はあるのだが、テンポの良さに押し切られてしまう。
それは、見るものにとって詐欺にかかっているような感じなのだが、それもまたメンタリストの手口かも知れない。
自分を詐欺師といいきるのもいい。
ただ、ストーリーが小ぶりなのが気になる。見るのにストレスの掛らない作品だが、それが裏目に出る時もある。
あとアジア系捜査官のチョウ(ティム・カン 韓国系アメリカ人俳優)がいい。
無口で有言実行。
チョウの誠実さと主人公の軽さとが対比されている。
絶妙なスパイス役といったところか。
いい映画には、いい脇役が必ず存在するものだ。