スター・ウォーズのレイア姫は弥生時代の美豆良
時代劇が好きなので、ちょんまげに違和感はない。
まあ、日本人ならテレビで見なれているので、みなそうだろう。
サムライや武士が世界で知れ渡っているので、外人さんもそんなに違和感はないらしい。
ちょんまげは江戸時代からだと思ったが、いわるる丁髷(ちょんまげ)の起源は平安末までさかのぼるらしい。
平安時代は「頭上一髻」(ずじょういっきつ)というスタイルで、月代(さかやき)と呼ばれる剃りはしていなかったという。
武士の髪型について!
月代(さかやき)が現れるのは鎌倉時代辺りかららしく、職業として武士が成立し始めてからの風習らしい。
それなら、もっと昔はどうだったかというと、弥生時代には美豆良(みずら)という髪型だった。
たっちゃんの古代史とか
http://tacchan.hatenablog.com/entry/2013/05/13/102635
埴輪などでみる耳のあたりでまとめている髪型だ。
かなりファッショナブルだと思う。
そして独特である。
弥生時代は渡来人がおおく海外からやってきたと学者の人が言うのだが、この時代の中国の人などは美豆良というスタイルの髪型はしていない。
三国志や中国の古い絵画を見てもあの「美豆良」はない。
韓国も中国風なので「美豆良」はない。
変った髪で弁髪というのがある。
北方狩猟民である女真(満州人)の風俗であった。
http://www.y-history.net/appendix/wh0802-021.html
古代日本にはこういう風俗もない。
美豆良とは髪を頭の中央で左右に分け,両耳のあたりで束ねて輪状に結ぶ、とある。
まあ、髪を伸ばしその両サイドを紐で結ぶタイプで、まとめたり垂らしているようにも見える。
奈良時代には元服以前の少年用という記録があり、美豆良という髪型があったのは間違いない。
スター・ウォーズのレイア姫の髪型が近そうだ。
縄文人の土偶には美豆良は見つかっていない。
弥生人独特である。
しかし、中国や朝鮮半島からきた髪型ではない。
webをみるとイスラエルのユダヤ人の髪型ペイオトと美豆良がよくにているという文に出会う。
両サイドの髪を伸ばし垂らすという髪型である。
また、ベゼクリクの壁画に両サイドの髪を伸ばし耳を出すという絵画があるという。
これが弥生時代の美豆良とよく似ているというのである。
そうだろうか。
僕は似てないと思う。
髪を伸ばすのは世界共通である。長い髪の人達は沢山いた。
しかし美豆良の特徴は耳をかくし、結んでいるところにある。
「みずら」という言葉は、「耳に連なる」の意で、髪の形状を表した言葉とする説が有名である。(他説あり)
美豆良は耳に深く関係がありそうである。
謎のミミ族1~3
埴輪でみてもすべて美豆良をしていたわけではないので、美豆良は身分や役職に関係していると思う。
モーゼ時代の絵画を見ても、美豆良をしているユダヤ人の絵画を見たことがない。
また、日ユ同祖論でよくいうイスラエル12支族の話しは、紀元前700年年台をいう。
弥生時代は、最近の調査でも紀元前10世紀くらいから始まっている。
時代が違う。
弥生時代の髪型
http://www2s.biglobe.ne.jp/~koua/tamio/kusaoka_himiko2.htm
似ている髪型といえば、インディアンの髪型がよく似ている。
しかし、アメリカ大陸に渡ったモンゴロイドたちが日本へ来るという事はないであろう。
蛇足
1986年、アメリカ・フロリダ州の湿原でミイラ化したアメリカインディアンの祖先を調べると、現代日本人と7,000年前に生きていた北米のインディアンが、遺伝子のレベルで共通の基盤を持っていたことがわかったのである。
(マヤ文明の石像 耳の飾りが美豆良の雰囲気)
インディアン、インカ、マヤなど似ている部分が多いのは、モンゴロイドの血のせいだろう。
年代を考えても、距離を考えても、弥生時代に影響を与えたとは考えにくい。
しかし、同じ臭いを感じるのは僕だけだろうか。
さて、ちょんまげからスタートして美豆良まできたが、大陸の影響を受けながらも、独自の文化を通している日本人の姿が浮き上がる。
弥生時代に渡来人がたくさん来たといい続けている日本の考古学だが、髪型の風俗で見る限りでは、似ていると思われるものはない。
もっと色んな遺跡が発掘されると、ちゃんとわかる日が来るだろう。
それまでは謎の弥生人である。