進化の定説を覆す「最小の人類」の謎
「最小の人類」70万年前に出現か 日本など調査チーム分析というニュースが流れた。
これまで見つかっているフローレス原人の骨は古くても10万年前のものだったのに対して、今回の化石は70万年前のものと判明したという。
これまでの進化という概念を覆す事である。
フローレス原人(ホビットという愛称)の何がすごいかというと、島嶼化(とうしょか)という作用で、祖先といわれている初期のジャワ原人の身長の1/3の1メートルしかないということだ。
第6回 人類進化から見る、いまとは違うヒトの世界 写真を引用させて頂きました。
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/20130604/352990/?P=4
さらに脳みそが半分になり、猿人並の大きさに進化(?)した。
猿人並なのに、明らかに石器を作り動物を狩って生活していたらしい。
人類の進化というのは、原人以降は脳も体も大型化するので、それが全く逆の方向へいってるわけなのだ。
人類の進歩の歴史を簡単に言うと
最も古いヒト属(ホモ属・初期の猿人)の化石は、700~400万年前のアフリカの地層で見つかっている。
180万年前頃、猿人から進化した原人(ホモ・エレクトス)が、初めてアフリカの外へ出て、ユーラシア大陸へ広がった。*ラテン語でホモはヒトを意味する名詞、エレクトゥスは直立を意味する形容詞
50万年前以降になると、各地でさらに進化したネアンデルタール人などの旧人や、フローレス原人が現れた。
およそ20万年前のアフリカで、旧人から進化した新人、ホモ・サピエンスが登場した。
およそ10万~5万年前、ホモ・サピエンスの幾つかの集団がアフリカの外へと移動を始め、世界中へ広がった。
Webナショジオより引用
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/20130529/352350/?P=4
昔学校で習ったのは、ネアンデルタール人を旧人、クロマニョン人を新人(現代型ホモ・サピエンス)と呼んでいた。
ただクロマニョン人は全ての現生人類の祖先にあたるような存在ではない。
フローレス人は新人というくくりに入る。
人類は、デニソワ人、ネアンデルタール人、フローレス人、現生人類の4人類が同じ時代に存在していた。
彼らは、交配が可能であり、現代人の遺伝子の中に新人の遺伝子が有る事は確認されている。
さてフローレス人の小人化という進化が確認されたということは、今までの学説を信用しなくてもいい(?)という事にもなる。
ある条件さえ整えば、人類はいろんな姿になっていくという事にもつながる。
古代中国の後漢書や魏志に登場する
邪馬台国の南方にあると考えられていた小人の国が侏儒国(しゅじゅこく)である。
もしかすると、フローレス人のように独自に進化した新人類かもしれない。
今までは相手にされていなかった話が、にわかに信憑性が出てきたのである。
日本の縄文時代の人々の中に、アイヌ人がいる。
アイヌ人の伝説の中にコロボックルという妖精の話が有る。
コロボックルは小人である。
こんな事を書けば、学者の人たちから鼻でせせら笑われるだけなのだが、フローレス人のように独自に進化した新人類が70万年前に出現したとなれば、進化とはもっと違った定義が必要なのかもしれないのだ。
第3の人類と呼ばれるデニソワ人は5年前の2010年に報告されたばかりであり、デニソワ人は姿も予測できない謎の人類である。
日本には旧人の骨は一体も出ていない。
もし出れば、学説や常識とされている事はいとも簡単にひっくり返るだろう。
さらなる新しい発見を期待したい。