長崎の巨岩信仰 烏岩神社
烏岩神社
長崎県長崎市平戸小屋町49
烏岩神社の写真素材 アートワークスフリーフォト
http://freephoto.artworks-inter.net/karasuiwa/kaisetu.html
私の出身校である長崎市立丸尾中学校の通用門下のほうにある神社である。
中学校に通った3年間は、その脇を歩いて学校にいっていた。
特別特異な神社ではない。
ただ「からす岩」という名称が印象に残っている。
長崎の巨岩信仰
長崎だけではないが、山にある神社は、巨石や巨岩が本尊として祭られている。
そして、その祭神はどこかあやふやである。
ここ、からす岩神社も享保3年(1718)平戸小屋郷(現・大鳥町)に保食大神(うけもちのおおかみ)を勧請している。
保食神(うけもちのかみ)は、日本神話に登場する神である。
天照大神は月夜見尊に、葦原中国にいる保食神という神を見てくるよう命じた。月夜見尊が保食神の所へ行くと、保食神は、陸を向いて口から米飯を吐き出し、海を向いて口から魚を吐き出し、山を向いて口から獣を吐き出し、それらで月夜見尊をもてなした。月夜見尊は「吐き出したものを食べさせるとは汚らわしい」と怒り、保食神を斬ってしまった。
保食神の屍体の頭から牛馬、額から粟、眉から蚕、目から稗、腹から稲、陰部から麦・大豆・小豆が生まれた。 ウィキペディア
つまり、食物の神様である。
しかし、からす岩と保食神は深い関係ないと思われる。
「水の浦トンネル」の右上に「天狗岩」がある。
「からす」と「天狗」
このネーミングは、山伏である。
からす天狗が住みそうな山が稲佐山だということだろうか。