謎の岩屋神社
撮影・制作 アートワークス 歴史探偵
岩屋山
岩屋山は長崎県長崎市北西部に位置する標高475.2mの火山である。
古くから信仰の山として崇められていて複数の登山コースがある。
上り口に岩屋山六部太子堂は日本廻国の 六十六部(法華経を66回書写して、一部ずつを66か所の霊場に納めて歩いた巡礼者)が此処に来て脚気に病んだ。
没する時に「吾生きて空しく年月を経たるのみ。死後に於いて脚部の病苦に患む者は吾を祈らば必ず誓って病苦を救はん」と息をひきとったと言う 六十六部は鎌倉時代から流行した。
岩屋神社が霊場と全国的に認められていた証でもある。
岩屋神社のスギ群は市指定天然記念物となっている。
指定のスギ群は、浅い渓谷に沿った境内にある18本である。このうち最大のものは胸高幹囲(むねだかみきまわり)5.35メートル、 推定樹齢300年以上、 他の17本も推定樹齢130年以上、胸高幹囲1.50メートル以上あり、見事である。
不動明王と馬頭観音で有ろうか。
神社の入口で邪気を寄せ付けない石仏である 岩屋神社は、後年、弘法大師がここで護摩の法を修してより寺門大いに栄え、支院三十六。その盛名は崇嶽の神宮寺と並び称され、表裏をなして共に西国有数の巨刹(大きい寺)であったという。
立派な木の鳥居をくぐると右手に八坂神社がある 配置されているのは三十三観世音菩薩である。
観音の普現色身三昧より示現する三十三種の変化身により、衆生の悩みに応じて済度すると説く 左には岩屋山稲荷神社がある 稲荷神社右の石段を登ると数十人が入れる石窟がある。
これにより岩屋山の名がつけられたという。
鳥居に戻り正面を見ると山道が続く。
これが岩屋山へ上る登山道である。
たかだけとは現在の金比羅山の事である。
長崎市内の岩屋山と金毘羅山。
この二つの山には、同じ名前で「神宮寺」があった。
古代長崎はたくさんの人々がいて栄えたということである。
しかし、その事の記録は大和の歴史には何も記されていない。
岩屋山の神宮寺と支院三十六坊 「大権現」の三字を刻んだ碑
謎を解く鍵は「鬼の足跡」が握っていた