人類が立ち上がった理由 アクア説の説得力
この文章は、「日本史の謎は地形で解ける【日本人の起源篇】 (PHP文庫) 文庫 竹村 公太郎 (著)」の本の中のヒトはなぜ直立歩行をしたのか」の文章を基に書いている。
人類の進化についての話で、本を読むまで、人類の二足歩行の理由など頭になかった。
なんとなく「サバンナ説」が頭に入っていただけである。
また、何か月か前にディズニープラスという、サブスクに入会していろいろ映画を見て回り、最近リメイク版の「猿の惑星」3部作を見終わったばかりで、その時に「ヒトはなぜ直立歩行をしたのか」を読み、妙にシンクロしてしまい、興味本位にいろいろ調べてみた。
この前置きは、この文章が、進化学を勉強した結果、書いたのではなく、素人が興味本位に書いたことを、とりあえず書くべきだと思ったのである。
なぜ人類が立ち上がったのかという問いに、現在も正解はないが、主流と呼ばれる説がある。
AI サバンナ仮説は、人間の進化に関する進化心理学の仮説の一つです。この仮説によれば、人間の祖先は広大なサバンナや草原で生活していたため、現代の人間の行動や特性は、その環境に適応するために発展したとされています。
この理論にはいくつかの理由があります。
視覚的監視と適応: サバンナの広大な景色では、遠くの危険や食物の存在を視覚的に監視しやすかったとされています。これにより、生存のために必要なリソースを見つける能力が進化したと考えられています。
適応的な社会構造: サバンナでは大規模な社会構造が形成しやすく、協力して生活することが求められました。この状況が、社会性や協力の重要性を促進し、人間が社会的な動物として進化する一因となったと考えられています。
適応的な移動: サバンナの環境では、長距離を歩いて探索し、新たな生息地や資源を見つける能力が進化において有利であったとされています。これが人間の足の発達や持久力の向上に繋がったと考えられています。
この「適応的な社会構造」と「適応的な移動」の項目は、意味がよくわからない。
大規模な社会構造が形成しやすいから、直立歩行をしたという根拠が全く分からない。
まあ、AIに文句を言ってもしょうがないので、先へ進む。
AI しかし、サバンナ仮説にはいくつかの欠点も指摘されています。
例えば、この仮説は人間の進化に関わる要素を単純化しすぎているという批判があります。
また、最近の研究では、人間の進化はサバンナ環境だけでなく、森林や水辺など様々な環境で進んできた可能性も示唆されています。
その通りで、獲物を発見しやすいから、草むらから立ち上がったとするのは、かなり大胆である。そしてそれが主流というのも不思議である。
学者の人のまとめられた文章があったので転載させていただく。
人類はなぜ森林のなかで地上生活を始めたのか ? ボノボとチンパンジーの生態から探る
竹元博幸 京都大学霊長類研究所研究員。 2017年8月18日 https://academist-cf.com/journal/?p=5562では二足歩行の起源は?
今回の報告は、ヒトの地上生活が森林内で部分的に成立したことを生態学的に裏付けたといえます。(略)二足歩行の起源にはさまざまな仮説があり、それらのほとんどは開放的環境、つまりサバンナへの進出を仮定の出発点においています。
もちろん定常的な二足歩行の確立には、サバンナのような環境が必要であったのかもしれません。
しかし、初期の二足歩行をおこなっていた我々の祖先は、森林を生活の中心にしていました。森林のなかで、直立二足歩行はどういう点で有利だったのでしょうか。
大型類人猿の行動研究から、二足歩行は不安定な枝の上で果実を取るために樹上で始まったとする仮説もあります。
ただ、現在の類人猿の骨盤などの形態は初期人類とは異なるので、人類の二足歩行の起源には直接適用できないかもしれません。
いずれにしろ、二足歩行の起源・地上生活の起源・サバンナへの適応という人類進化のイベントには、それぞれ別の生態学的な説明が必要と思われます。他の地域のチンパンジーやボノボの生態と生息環境を調べ、人類の進化についてもっと追求していきたいと考えています。
うーん。
素人の私にはどう理解していいのかよくわからない内容だ。
要約すれば、サバンナへの適応には、別の生態学的な説明が必要だという事である。
AI ホモサピエンス(現代人)は、およそ20万年前にアフリカ大陸で誕生したと考えられています。最初のホモサピエンスは、現在のエチオピアや南部アフリカの地域で生活していたとされています。
ホモ・サピエンス誕生の地はボツワナ、最新研究
「ナショナル ジオグラフィック日本版」アフリカのザンベジ川以南には、はるか昔に緑豊かな湿地帯が広がっていた。現生人類はこの地から誕生したという新たな研究結果が発表された。現在、ここはマカディカディ塩湖と呼ばれる世界最大級の塩原になっている。(PHOTOGRAPH BY BEVERLY JOUBERT, NAT GEO IMAGE COLLECTION)
えーっ! 草原ではなく湿地帯だったんだ。しかし記事には新説とある。
この湿地帯に住んでいた古代人類はやがて、気候の変化にともなって現れた緑豊かな土地へと進出していったと、論文著者らは論じている。
湿地帯ならサバンナ説は成り立たない。
ここでにわかにアクア説(水生類人猿説)が有力だと思うようになった。
現在のところ主流派からはあまり支持されていないが一部でこのアクア説(水生類人猿説)が唱えられている。
ヒトがチンパンジー等の類人猿と共通の祖先から進化する過程で、水生生活に一時期適応することによって直立歩行、薄い体毛、厚い皮下脂肪、意識的に呼吸をコントロールする能力といった他の霊長類には見られない特徴を獲得したとするもので、解剖学者と海洋生物学者が提唱し、脚本家であるエレイン・モーガン(英語版)の著作で知られるようになった仮説である。
ただこの説は、水中環境への適応を示した化石人骨が一切発見されていないことをはじめ様々な理由から現在の科学界では否定されている。
ヤフー知恵袋より
アクア説が異端っぼくとらえられているのは、説得力のある証拠がないから。(略)
確かにコバンの「サバンナ説」については、否定されています。ですが、同時にアクア説が支持力を持ったわけではない。人類の祖先が樹上生活から平地に降り、直立二足歩行を始めた、という大筋が否定すされたわけではありません。正確には「サバンナ説」も「アクア説」も説明としては不十分(限定的か誤った推測が含まれている)と考えるべきです。
結局、現時点では「水中環境への適応を示した化石人骨が一切発見されていない」事が否定されている理由である。
しかしホモサピエンスと猿との違いは、毛がないことである。
水辺で暮らす、カバには毛がない。
答え:水中で動きやすくするため! 体毛は体温調節や皮膚を保護する役割があります。 しかし、濡れてしまうと重たくなってしまうので、 カバにとっては不便だったのです。
カバでは明快な答えがあるのに、ホモサピエンスでは、喧々諤々である。
まあ、単純に決めるのもよくない。
アフリカで誕生した直立歩行をした人類の中で、湿地帯で進化した毛のないホモサピエンスが生き残ったと考えてもよさそうだ。
それか、遺伝子の突然変異でホモサピエンスが登場したと考える手がある。
今回の文章で感じたのは、主流と呼ばれる学説を頭から信じ込むのはダメだという事である。
これがなかなか難しいのである。