グローバリズムは自然界のバランスを崩す

「グローバリズム」という言葉自体が一般的に使われ、注目されるようになったのは、冷戦終結後の1990年代以降である。

その理由は、ソビエト連邦の崩壊により、アメリカを中心とする資本主義や自由主義が世界的に優位となり、世界経済が統合へ向かう動きが加速したからである。

戦争というのは、ナショナリズムの塊だ。

それが終わり、経済が人間の行動原理となる。

そして、アメリカを中心とする資本主義が優勢となり、世界経済が統合へ向かう動きが加速していく。

つまり、商売優先の思想が正しいとされるようになったのだ。

そして、この思想が新興宗教のように、メディアや学界で流行していった。

ヨーロッパでも経済的統合が進み、EUが誕生する。

EU(欧州連合)が誕生した主な目的は、「ヨーロッパにおける恒久的な平和の実現」と「経済的な繁栄の追求」だったはずである。

しかし、統合が進むにつれて、巨大な共通通貨「ユーロ」を持つことで、アメリカを含む他の大国と並び立つ「グローバルな極」の一つになろうという意識は明確になっていく。

結局、新しい経済戦争の様相を呈しているのだ。

これは人間世界の話だが、グローバリズムという新しい宗教は、地球を蝕んでいくようになった。

 

自然環境の破壊

グローバルな国際貿易は、安価な資源獲得のため、途上国の自然環境の破壊(森林伐採、鉱物採掘など)を加速させている。

効率的な生産を追求することで、環境規制の緩い地域に生産拠点が移転し、環境容量を超える「エコロジカル・フットプリント」を世界規模で残してゆく。

 

エコロジカル・フットプリント(Ecological Footprint)とは、「人間活動が地球環境に与えている負荷」を、「持続可能な生活を送るために必要な土地と水域の面積」として定量的に表す指標。
簡単に言えば、「私たちの現在の暮らしを維持するために、地球が何個分必要なのか」を測る指標。

 

現実に、生産コストの安い、東南アジアやインド、アフリカなどで、工場や生産ラインをどんどん作っていく。

その結果、現地では様々な問題が発生していく事になった。

経済優先の思想は、現地の自然破壊と貧富の差を生み出しても、問題ないとされるのである。

 

それ以外でも、近年の世界中に蔓延したコロナウィルスは記憶に新しい。

疫病の急速な伝播は、国境を越えた人やモノの移動の増加が過疎越したことは間違いない。

 

生物は、棲み分けて生存することで、これまで存在していった。

人間が推進する経済的な「グローバリズム」は、経済的な効率性を最優先するため、生物世界の持続可能な営みを脅かし、地域の多様性を均質化・破壊する力として働いている側面が強いのである。

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