浦島太郎考 竜宮城とは邪馬台国

2015年テレビのコマーシャルで、日本のおとぎ話の主人公が活躍している。

浦島太郎

その中の一人「浦島太郎」の話しについて、気になることがある。

浦島太郎の伝説は、古代の歴史書に載っている話しなのである。

載っているのは『日本書紀』、『丹後国風土記』、『万葉集巻九』などそうそうたる歴史書だ。

とくに『丹後国風土記』には詳細に描かれている。

古さからいっても詳しさからいっても、丹後国風土記の浦島物語が原型とされている。

浦島太郎 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%A6%E5%B3%B6%E5%A4%AA%E9%83%8E ウィキペディア

丹後国というのは現在の京都府北部である。

ジョン万次郎とおなじ、漂流者の話しだ。

昔から海で生きる海人達は、漁に出て帰らなかったものも多いだろう。

残された家族のために、こんな話しが語り継がれたのかも知れない。

漁に出て帰らない男達が、何処かで暮らしていてくれればと思う想いである。

海で父親を亡くした私には十分共感できるのである。

ウィキペディアにも書いているが、浦島太郎の話は「海幸・山幸神話」とよく似ている。

浦島太郎伝説のモデルといっている人も多い。

海彦と山彦

お父さんは瓊瓊杵尊、お母さんは木花咲耶姫である。

その子供で兄が海彦、弟が山彦だ。

海彦 山彦

海彦 山彦

この話も古事記と日本書紀に載っている。

詳しい話しはネットに良く載っているので割愛するが、山彦が弟海彦から借りた針をなくし、船に乗り海神の宮殿にいく。

そこで豊玉姫と愛し合う。

3年宮殿で住んだが、霊力のある3つの玉を豊玉姫にもらい、故郷に戻り海彦をこらしめて忠誠を誓わせるという話しである。

非常に示唆が豊富で、海彦は鹿児島地方に住んでいた海人「隼人」で、山彦は大和一族だというのが定説のようだ。

その後、山幸彦の孫は神武天皇となる。

つまり、天孫族が九州を平定したという話しで、おとぎ話の浦島太郎とは結末で大きく異なる。

御伽草子の浦島太郎は、玉手箱を開けて鶴に変身。

蓬莱山で暮らしたという結末である。

これもまた、今の玉手箱を開けてお祖父さんになったという話しではない。

お祖父さんになった話しは明治43年から昭和24年までの小学校2年生の国定教科書『尋常小学読本』に載った時からである。

浦島太郎

浦島太郎

ここで考えるのだが、大和創世記の話しだとすると、海神の宮殿(記紀では綿津見神宮(わたつみのかみのみや))はどこにあったのだろうか。

最初竜宮城は琉球(沖縄)と思ったが、大和創世記には琉球は出てこない。

記紀では小舟で出かけたという。

とすれば綿津見神宮はそんなに遠くではなかったはずである。

豊玉姫

歌川国芳:豊玉姫命(大日本国開闢由来記より) 

その時代、九州をまとめていたのは邪馬台国である。

そして、卑弥呼の後に邪馬台国を治めたのは、「台与(臺與 とよ)」という女帝である。  

豊玉姫(とよたまひめ)と台与(とよ)。

同一人物と言ってもいい。

つまり、竜宮城は卑弥呼の邪馬台国であり、豊玉姫は台与なのだ。  

綿津見神宮を帰る時、豊玉姫は山幸彦に二つの玉を渡したという。

この玉の威力で海幸彦を従わせたとある。

この玉こそ、大和朝廷の3種の神器の元になったものである。  

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