なぜ天皇は神の子孫になったのか
shortムービー
内容

宗教を生み出す本能
なぜ天皇は神の子孫になったのか #short
そもそも、人間はなぜ神を作り上げるのかという問いに
作家のニコラスウェイドは、人には宗教を生み出す本能があると書いている。
世界で一番自然災害が多い国は日本である。
日本には日本人同士で争う事より、天災という絶対的な脅威が存在している。
どの神を信じようが、災害は必ずやってくる。
宗教が必要な時は混乱の時である。
古代、神の子孫という一族が、日本の厄災時に様々な救済案を実行した。
人が人を支配する世界より、神が人を支配するやり方を人々は受け入れる
なので天皇は神になった
このショートムービーを作ったのは、作家のニコラスウェイドの本の
「人には宗教を生み出す本能がある」という内容を伝えたかった事による。
この本には、日本の神道の事は書かれていないが、宗教を自ら生み出すという構造は同じだと思った。
なぜ古代日本で天皇制は崩壊しなかったのか
を考えていると、支配層の押し付けより、日本国民が天皇制を選択しているのではないかという思いが強い。
天皇制が崩壊しなかった理由に
日本の政治的な安定や秩序の維持に一定の役割を果たしていたからだという説には賛同する。
人が人を支配する制度、例えば武士政権、鎌倉、江戸幕府などは、比較的うまくいったと思われるが、
人が人を支配する制度には限界や賞味期限がある。
その安全弁として、天皇制が活用されてきた。
日本人が、天皇が神の子孫という話を信じているとは思われないが、
権威と権力という二重構造が、比較的安定していることに日本人は、最初から気づいていた。
その権威を強めるのが神話だったのだ。
権力は強者が作り、権威は弱者が作るといったことをムービーでは伝えたかった。
だが、私の力不足で伝えることができなかったようだ。