長崎最強の神は諏訪神社の建御名方神

 

 

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長崎最強の神は諏訪神社の建御名方神(タケミナカタ)

 

長崎で一番強い神様といえば、西山町の諏訪神社のタケミナカタの神でしょう。

この神様は、長野県諏訪市の全国に約25,000社ある諏訪神社の総本社、諏訪大社の祭神として祀られています。

長崎県には市内西山町を始めとして、大村、島原、雲仙などで諏訪神社は8社あります。

タケミナカタの神の説明をしますね。

タケミナカタ

『古事記』においては事代主神と同様に大国主神の御子神とされています。

登場するのは、国譲りの場面です。

タケミカヅチ

これによると、高天原から派遣されたタケミカヅチが出雲に国譲りを迫りました。

大国主神と事代主神の次に、タケミナカタが巨大な岩を手先で差し上げながら現れ、タケミカヅチに力競べを申し出でます。

これに対して、タケミカヅチは、手を氷や剣に変身させ、タケミナカタの手を若葦のように握りつぶして、放り投げます。タケミナカタは逃げ出しましたが、諏訪まで追いつめてタケミナカタを殺そうとします。

その時に、タケミナカタはその地から出ない旨と、大国主神・事代主神に  背かない旨、日本を天孫族の子に奉る旨を約束したとなっています。

古事記では高天原のタケミカヅチに負けて、諏訪の地に逃げ込んだとされていますが、諏訪地方に伝わる伝承では現地の神々を征服する神として描かれています。

まあ古事記の話ですから、大和国に都合のいいように書かれているのでしょう

結局、天孫族に忠誠を誓った神として、古事記では書かれているのです。
  
神格は蛇神、水神、風神、狩猟神、農耕神、軍神、開拓の神で、西山の諏訪神社では奥さんの八坂刀売神(やさかとめのかみ)と共に祀られています。

そんなタケミナカタが、祀られている理由は対キリシタンの神様として抜擢されたのでしょう   

長崎の諏訪神社は、対キリシタンの神社として、1555年に作られました。

長崎は戦国時代にキリスト教徒の支配地となり、領地内の社寺は全て破壊されました。

そこで、江戸時代に入った後の1625年、長崎奉行・長谷川権六や長崎代官・末次平蔵の支援により、松浦一族で唐津の修験者であった初代宮司青木賢清が、円山の場所(現在の松の森天満宮)に三社を再興し、長崎の産土神としました。

ゆえに、大和国の忠実な守護神の長野県にある諏訪大社のタケミナカタを主神に置いて、キリシタンによって神社仏閣が打ち壊された長崎に、神道、仏教の再興を強く願っての建築でした。

ホームページによると、タケミナカタを祀る神社は、県内には8社あり、大村、島原、雲仙などに 建立されています。

場所を見れば、ほとんどキリシタン騒動があった地域です。

異国の神に対抗するために、大和国の最強の国津神を祀ったのでしょう。

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