中国歴史書にある倭国以外の国々。事実は小説より奇なり

魏志倭人伝

魏志倭人伝

魏志倭人伝

邪馬台国のことを書いている魏志倭人伝

超有名な書物だ。

魏志倭人伝は一冊の本ではなく中国の歴史書『三国志』中の「魏書」第30巻烏丸鮮卑東夷伝倭人条の略称である。

著者は西晋の陳寿。

3世紀末に書かれ、陳寿の死後、中国では正史として重んじられた。

この記述が正確ではない事で邪馬台国に関する論争が長年続いているのは周知のことである。

だから、この文の方向や距離も間違いであるとする人も多い。

国の名前も疑わしい。

あったかどうかもわからない。

という事でほとんど信用してはいけないという人も多い。


だから、魏志倭人伝の内容を半分以下に信じて書いていることをまず示しておく。

日本以外の国

その中の文章に

女王國東渡海千餘里 復有國 皆倭種 
又有侏儒國在其南 人長三四尺 去女王四千餘里 
又有裸國 黒齒國 復在其東南 船行一年可至 
参問倭地 絶在海中洲?之上 或絶或連 周旋可五千餘里 


女王の国の東には、海を渡って千里ばかりいくとまた国がある。これも皆倭と同一の種族である。また侏儒(背が低いという意味)国がその南にあり、人々の身長は3、4尺である。女王の国から四千里ばかり離れたところである。

また裸国・黒歯国があり、船で一年行くと到着できる。倭の地を詳細にみると、大海の中の離れた島の中にあり、離れたり連なったりしている。一周まわると五千里くらいである。


この文章は

「女王國の東、海を渡ること千余里、また國あり、皆倭種なり」とある。


「女王國の東、海を渡ること千余里」とは東のほうに海が存在するということだ。

著者は倭国が島国である事をわかっていると思える。

東という方向だが、倭国が東にあるということはわかっているので、当然西は中国大陸である。

方向の記述がおかしいという学者のために、西以外の方向としておく。

「裸国・黒歯国があり、船で一年行くと到着できる」

この「船で一年行く」という文章に俄然興味が引かれる。

今までは何千里という数字を出していたのに、「裸国・黒歯国」は船で1年である。

方向も書いていないし、一年間も船で行く場所とはどこだろうか。


そんな場所は太平洋方向しかない。

ハワイがある方向、その先にはペルーやブラジルの南アメリカ大陸である。

東夷伝

日本の国のことを書いてある書物に東夷伝というのがある。

東夷伝

東夷伝

中国の正史の中では二十四史の中の『後漢書』から『新唐書』の間に東夷伝が出てくる(東南夷伝、蛮夷伝となっているものもある)。

『旧唐書』列伝第一百四十九上 東夷では、高麗,百済国,新羅国,倭国,日本国について記されており、倭国と日本国が並記されているのが特徴的である。


梁書の東夷伝は後世の評価では、概ね公正で体裁も整った良史とされるが、列伝の立伝方針や編纂順序等に難ありとの評価もある。


その中に「東夷諸戎」という項目があり、倭が記されている。


文身国 – 文身國,在倭國東北七千餘里
大漢国 – 在文身國東五千餘里
扶桑国 – 沙門慧深いわく「扶桑在大漢國東二萬餘里,地在中國之東,其土多扶桑木,故以爲名。」
女国


この中で扶桑国の場所の比定で、いろんな説が出ている。


中米(メキシコ)説 ドイツ人東洋学者カール・フリードリヒ・ノイマン

北米(カナダ西部)説 フランス人東洋学者ジョセフ・ド・ギーニュ

白鳥庫吉は、慧深の証言は虚偽であり、扶桑国は実在しなかったとした。

日本という説もある。

これに関しては後日調べてみたい。

女人国

扶桑国から東に千里ぐらい行くと女人国が有る。2月~3月の間に、みんなで入水して妊娠し、四か月ほどで子を産む。女は乳房のかわりに白い胸毛が生えて居て、その毛を伝って汁が流れ落ちる、乳児は百日ほどで歩く様になる。

女人胸前無乳、項後生毛、根白、毛中有汁、以乳子、一百日能行

不思議な話である。

信用したくても、無理な内容である。

しかし、「女人胸前無乳」という文章に引っかかった。

アマゾネス伝説」である。

「アマゾネス」はギリシア神話に登場する。

アマゾネス

アマゾネス


勇敢な女性戦士なのだが、その逸話の中に「年頃になる前に、弓などの武器を使う時に邪魔となる右の乳房を切り落とす」というものがある。

アマゾネスは架空の存在だと思っていたが、16世紀頃、スペイン人による遠征で、謎の女戦士の集団と遭遇したという記録が残されていた。

近年、考古学的発掘により、当時、アマゾン海と呼ばれていた黒海沿岸には、女戦士が多数存在していたことが明らかになっています。
この地域で発見された墓から、剣や弓などが副葬された女性の骨が多く出土されました。

http://wonderlist.web.fc2.com/file/rekishi/001.html


ペルシア戦争に敗れたアマゾネスたちは、小アジアの地から、スキタイ地方(南ロシア)に落ちのび、さらにカッパドキア、アフリカへと向きを変え、数世紀を経る間に、大洋に浮かぶ名も知れぬ小島の一つに落ち着いた。そして、最後には、熱帯雨林の奥深くにその居場所を定めたというのである。

アマゾネス

アマゾネス



アマゾネス伝説
http://www.cosmos.zaq.jp/t_rex/fusigi_2/works_2/works_14_2_b.html


「女人胸前無乳」がアマゾネスの事とはいえないが、事実は小説より奇なりの諺のように、可能性がゼロとはいえないだろう。

現在乳がない女性といえばアマゾネスが一番分かり易い。

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縄文人はるかなる旅路

実はこの文は「縄文人はるかなる旅路 (日経ビジネス人文庫) 前田 良一」氏の本を読んで書いている。

縄文人は世界中に旅を続けたという話しである。アマゾネスの話しもこの本の中に書いているのだ。

南米の人々の遺伝子が、縄文人の遺伝子と同じだったり、縄文土器がアメリカ大陸で発見されたりと、可能性と事実があるのに、学者達の反応はなかった。

倭国からアメリカ大陸に渡るなんて不可能だという理由で、トンデモ説と片付けられている。

しかし、中国の古代文字が刻まれた石がアメリカで見つかったという話しや

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http://stumbleon.blog.fc2.com/blog-entry-1038.html

古代のアメリカ先住民に最も近いのは、縄文人と現在のアイヌ人、ポリネシア人だったという事実は、太平洋を渡った縄文人の存在を裏付けるものだ。

事実は小説より奇なり。

そんな事はあり得ない・・なんて言わないのが本当の学者というものだと思う。

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