英語が出来なくても困らない(3) 外国語は翻訳システムに任そう

日本語の発音がシンプルである理由について考察してみる。

 

AI

地理的条件: 日本は地理的にも比較的小規模な国であり、長い間にわたり比較的均一な言語的環境が続いてきました。このことが方言や発音の多様性を抑制し、共通の発音傾向を形成する一因となっています。

文化的統一: 江戸時代以降、日本は中央集権的な国家体制が確立され、文化的な統一が進みました。これにより、共通の言語や発音が促進され、方言の影響が相対的に少なくなりました。

長い間の言語変化の抑制: 日本は長らく外部との交流が制限されていた時期があり、この期間において言語変化が比較的に抑制されました。これが、発音の安定性を促進する要因となりました。

当然、地理的背景が大きいと思う。

日本史の謎は「地形」で解ける (PHP文庫) 文庫 竹村 公太郎

日本史の謎は「地形」で解ける (PHP文庫) 文庫 竹村 公太郎 (著)という本がある。

この中に、第1章 日本語はなぜ特異な言語となったのかという項目がある。

以下はアマゾンに載っている解説

 

(略)日本語の発生音数が少なくなったことの背景には、日本人が異民族に襲撃されることが少なかったためだと著者は分析する。

そのため「おおらかで無防備な、母音中心の言語」が醸成されたのだ。そして異民族に侵略されなかった理由の一つに、日本列島とユーラシア大陸の間に、流れの強い幅約200㎞の対馬海流の壁が立ちはだかったことが挙げられる。

いわば対馬海流が、日本語の「特殊さ」を守ってきたといえよう。なぜ、異民族からの襲撃が少ないと母音中心の言語になるのかは、本書を読んでいただきたい。一方、日本語の語彙がかなり増えたことの要因は、全国に張り巡られた「水運ネットワーク」だと指摘している。

 

今回の文章はこの本が元で書いている。

ポイントだけをまとめてみた。

 

世界の歴史を見てみれば、暴力的な交流がほとんどだ。その際、民族は恐れを隠し、複雑な意思を伝えるために、あいまいな発音の子音で行われた。

 

確かにそうだと思う。

発音が難しい言語について、AIに聞いてみる。

 

ウェールズ語、アイスランド語は難易度が5である。

 

これらの国の歴史を見れば、多民族侵略の繰り返しである。

しかし、文化度は高く、多くの芸術が育っている。

これは共同体が自己防衛のために、言葉に工夫を重ね、敵に情報を渡さないようにしているようにも見える。

あるいは女子高校生たちの中の隠語や、方言の変化にも相通じるところがあるのだろう。

ヨーロッパにはゲルマン民族、スラブ民族、ラテン民族が混在している。彼らが侵略や征服を繰り返してきたのだから、言葉が複雑になって当然だと思う。

 

日本の場合

日本の場合はどうかといえば、皆さんご存じの通り、単一民族だと言われている国である。

島国なので海洋民族でもあり、稲作を行う農耕民族でもある。

立て長い島国なので、地域は分断されやすいのだが、縄文の民は海洋民族である。交易のために地域地域を渡り歩くことで、言葉の分断が少なかったと推測できる。

「日本史の謎は「地形」で解ける」では、日本中の川に張り巡らされている水運ネットワークが、言葉の分断を救ったと書かれている。

確かにその部分は大きいだろう。

日本列島は海で囲まれていて、その海には川が流れ込んでいる。

この地形は日本人の言語の分断をなくしたのである。

河川を水系で塗り分けてみたもの https://j-town.net/2021/06/17323623.html?p=all

 

子音ベースの鳴き声は遠くまで聞こえる

 

AI 最近の研究によれば、平原の広がりが初期のヒト科の言語発達を助長した可能性があります。この研究では、オランウータンの鳴き声を調査し、平地での音の伝播について興味深い結果が得られました。

以下は、オランウータンの鳴き声に関する調査結果です:

子音ベースの鳴き声は、125メートル以上離れていくと聞き取りやすくなります。
一方、母音ベースの鳴き声は、400メートル離れると聞き取れたのが20%未満でした。

この結果から、平地では子音の方が遠くまで通りやすいことがわかります。したがって、私たちの祖先が平原に生活基盤を移行した際、子音の重要性に気づき、子音を多用するようになった可能性が高いです

オランウータン

 

この事は重要だ。

動物の世界で遠くまで鳴き声を届かすために子音ベースになったと思われる。

そしてその理由は危険を知らせる為の鳴き声だ。

この事は人間の世界にも当てはまるだろう。

日本は母音の文化である。これに関してのAIの回答だ。

 

以下に、母音主体の文化に関連する特徴をいくつか紹介します:

音楽と歌唱:母音は歌唱において重要な要素です。歌詞の発音やメロディの流れにおいて、母音の響きが感情や表現に影響を与えます。
さまざまな音楽ジャンルや伝統的な歌において、母音の美しさや響きが重視されています。

詩と文学:詩や文学作品においても、母音はリズムや響きの要素として重要です。
特定の母音の連続や響きが詩の雰囲気や意味を形作ることがあります。

言語と発音:特定の言語や方言において、母音の発音が文化的な特徴となっています。
例えば、日本語の母音融合(「うまい」→「うめー」など)は、日常会話や歌詞において一般的です。

伝承と口承文化:口承文化や伝統的な物語においても、母音の響きやリズムが重要です。
話し手や歌い手が母音を使って物語を伝えることで、聴衆に感情や情景を伝えます。
総じて、母音は文化的な表現やコミュニケーションにおいて重要な要素であり、私たちの日常生活に深く組み込まれています。

 

かなり、文化的でのどかである。

日本には世界的にも見ても稀有な存在の万葉集がある。

万葉集は、5世紀前半から8世紀半ばにかけて詠まれた約4500首の長歌や短歌、東歌などを収録していて、詠み人には上流階級や著名な歌人だけでなく、庶民層も含まれている。

そして、この文化は歌うことで成り立っているのだ。

 

AI これらの詩形は、音楽的な要素やリズムを持ち、声に出して詠まれることでその美しさや感情が引き立ちます

 

ある作家の方が、日本語のスタートは祈りから始まったといっていた。

歌会始

祝詞を挙げる神主

現在の神道の儀式を見て、なるほどと思った。

歌会の和歌を詠む音声を聞いてさらに思う。

日本が平和だったから、母音が優勢な日本語になったというのが結論である。

英語が出来なくても困らない

人類は自分たちの共同体を守るため言葉を変化させていった

調べていけば、言葉の成り立ち、発音の仕方がみんな変化していったのだ。

なので、無理してまで、英語を学ぶ必要がない。と思う。

英語ができても、人間性や文化度が上がるわけではないからである。

母国語を守る国には日本も入るが、フランスやフィンランドもそうである。

ただ、国際社会を友好にするためには、意思疎通が必要なことも正しい。

日本の英語教育は間違っていたといわれるが、あれはあれで正しい。

英語をある程度理解できたからである。

現在、さらに英語教育を進めようと国は思っている。

しかし、日本の国力の源の理系や職人の技術は、さらにおろそかにしてはいけない。

スマホの翻訳

なので、外国語は機械に任そう。

通信速度の向上やAIの発達、IT技術の向上は、翻訳システムの強力な追い風だ。

日本の国力がさらに向上し、進んだ技術を持てば、外国の目先の利く人々は、商売のために日本語を覚えて、日本にすり寄ってくる。

まあ、仕事柄英語が必要な人たちや、英語の発音が得意な人たちは、さらに勉強してほしい。

それに関しては異論がない。

 

各地域で言葉が違うのは、人類の特性である。

其れを忘れてはいけない。

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