出雲大社の高層神殿の謎:バベルの塔と大和朝廷の対立
出雲大社の神殿は、上古にはおよそ96mであったという伝承があります。
なぜこれほど高い神殿が必要だったのでしょうか。
一般的には権力の象徴とされていますが、大和の信仰とすれば違和感があります。
日本のアニミズムでは、自然と一体となり、神の領域に近づきすぎないことが重要とされています。
その自然信仰 と出雲大社の高層神殿は相反するように思われます。
「いずも」という地名の漢字表記は「雲より出る」と書き、天上の世界を意味すると解釈する事が出来ます。
また、出雲地方には韓半島の加耶地域からの移民がいたという説があり、中国王朝の龍信仰の影響も大きかったと考えられます。
出雲の勢力は、バベルの塔のように天に近づき、神に匹敵しようとしたのかもしれません。
大和朝廷は、このような出雲の野心を打ち砕き、その物語がスサノオの八岐大蛇退治神話として語り継がれた可能性があります。