アイヌ語と日本語は異なる言語か
アイヌ語と日本語は異なる言語か
縄文時代以降、本州人の多くは大陸系集団と混血し和人となったが、10世紀に道北・道東ではオホーツク人と混血してアイヌとなり、そのルーツは縄文人に近いと考えられている。
日本語とアイヌ語は異なる言語だが、両者はSOVという同じ語順を持つ。
アイヌ語の「カムイ」は神を指し、アイヌ民族の世界観では、動植物や自然現象にカムイが宿るとされていて、アイヌの信仰は日本神道の多神教に似ている。
アイヌの祭祀関係の言葉には古代日本語からの借用語が多く、語彙において人を「pito」、骨を「pone」、神を「kamuy」といった言葉が存在する。
このことから、アイヌ語と日本語が同じ起源を持つ可能性もあり、両者を全く異なる言語とすることは再考すべきとの意見もある。
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17世紀アイヌ地図
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樺太東海岸のアイという集落の長・バフンケ(日本語名・木村愛吉 1855 - 1919?)
![](https://artworks-inter.net/ebook/wp-content/uploads/かつてのアイヌ語の分布-700x603.png)
かつてのアイヌ語の分布