宗教はアクセルとブレーキ

五木寛之氏の著『隠れ念仏と隠し念仏』(講談社、2005年)に、宗教はブレーキで、経済はアクセルと書かれている。
 
いい言葉だと思う。
 
突っ走ってきた日本経済によって、倫理観の欠如や人の心の荒廃が起きてしまった。
 
暴走を続ける経済至上主義に、唯一ブレーキを掛けられるものは宗教だろう。
 
日本の場合、宗教といってもかなり漠然としている。
 
お天道様が見ている、とか、すべての物に神が宿っているなどといった、原始的なアニミズムの域を出ていない事を、2千年以上も日本人は信じて来てきた。
 
これらも、まぎれもなく宗教なのだ。
 
五木寛之氏の「宗教はブレーキ」は、勝つためには手段を択ばない経済の中には、こんな心のブレーキが大切だという事を改めて教えてくれる言葉である。
 
38年ぶりに訪日し、長崎にもやってきてくれたフランシスコ・ローマ教皇。
 

ローマ法王フランシスコ=6日、バチカンのサンピエトロ広場(AP)

 
教皇の言葉はブレーキになるだろうか。

カトリック教会の性的虐待

カトリック教会の性的虐待スキャンダル、法王はどうする バチカンで会議始まる
BBC
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-47315445

ローマ法王、フランスの司祭が修道女を性奴隷にしていたと認める
2019年02月6日
児童性的虐待の被害者に首相が公式謝罪 オーストラリア
2018年10月22日
聖職者が「何千人もの子どもを虐待」 独カトリック教会
2018年09月13日
ローマ法王、アイルランドで教会の失策謝罪 辞任要求には答えず
2018年08月27日
フランシスコ法王は被害者の「味方」 神父の性的虐待でバチカン声明
2018年08月17日
バチカン高官、性的暴行容疑で陪審裁判へ
2018年05月1日
独聖歌隊で少年たちに虐待、60年間で少なくとも547人=報告書
2017年07月19日
Video 独少年聖歌隊で547人に性的虐待 「長年にわたる苦しみ」
2017年07月19日
バチカン高官、複数の性犯罪容疑で訴追
2017年06月29日
「大きな間違いを犯した」 児童の性的虐待でカトリック教会幹部
2016年02月29日

インド・ケララ州ではレイプ疑惑のあるフランコ・ムラッカル司教の逮捕を求め、修道女がハンガーストライキを行った  BBC

ブレーキとアクセル

宗教はブレーキになっているのだろうか

どちらかといえば、アクセルになっていないだろうか。

聖職者という体裁をふるまうことで、性衝動のアクセルを踏み続けている。

教会の不祥事は、法王のせいではないが、法王自身が大きなブレーキとならなければならない責任はあるだろう。

宗教はブレーキにもなるし、正しいことを行うためのアクセルにもなる。

日本人は表現が苦手な人種といわれている。

原始的なアニミズムの中にいる日本人は、常にブレーキを踏み続けているような気がする。

こまめに小さなブレーキを踏み続けているほうが、すぐに止められるものだ。

そして、それが日本人の信仰なのである。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする