アマゾンのアンリミテッドシステムに加入しているので、普段読まない本も読むようになった。
この本もその中の1冊である。
言ってはいけない―残酷すぎる真実―(新潮新書) Kindle版
橘 玲 (著)内容は、努力は遺伝に勝てない、美人とブスの「美貌格差」は生涯で約3600万円もある。などである。
知能と遺伝
最近、貧困のスパイラルという子供の貧困が話題になっている。
学校に行かず、低賃金のアルバイトに飛びついたり無職で同じ雰囲気の女性と同棲、そしてそのまま結婚。結局その子供も親と同じ道をたどる。
重大な社会問題である。
学歴がない事と知能が低いのは別の事だと思っていた。
いや思いたかったのだと思う。
しかし、頭のよさも、足が早いことも一つの能力だと思っていたので、頭が悪かったら違う世界もあるしと思っていた。
どんなに努力しても、100メートルを9秒台では走れない。
それは才能と呼ばれる分野なのだ。
知能と遺伝
アメリカの心理学者アーサー・ジェンセン
ジェンセンは知能を記憶力(レベルI)と概念理解(レベルII)に分け、レベルIの知能はすべての人種に共有されているが、レベルIIの知能は白人とアジア系が、黒人やメキシコ系(ヒスパニック)に比べて高いことを示した。ジェンセンの研究は全米に憤激の嵐を巻き起こした。
いろんな人が、学歴と貧困の事は書いていた。
しかし、学歴イコール知能と言い切っている本にはじめでであったのだ。
この本では行動遺伝学という分野で一般知能は77パーセント遺伝するとされている。
ある意味、教育への警鐘でもある。
うーん
迷う。
どんなに勉強の場を与えても、勉強をする能力には差がついてしまうのも確かである。
現在の学力は、記憶力や我慢強さ、計画性がものをいうからだ。
私が高校の非常勤講師をやっていたときも、学力と能力を比較してはいけないと常々思っていた。
今でもそう思う。
偉大な芸術家と東大生を比較していけないのだ。
そう思いながらも、現在の教育の場ではしょうがない事でもある。
しかし、しかしである。
ヒトラーも色んな理由をつけて、ユダヤ人を迫害した。
今のアメリカ大統領のトランプも同じ匂いがする。
頭が悪いから貧乏になる
まさに不都合な事実の側面がある。
しかし、側面である。
美人とブスの「美貌格差」は生涯で約3600万円
これもまた事実の側面である。
韓国では整形手術が当たり前だという。
美貌格差がまともに受け取られているからだ。
人類の進化
もし、これまで述べたように、知能格差、美貌格差が人類の文明誕生の時からあるのなら、
知能の高い人たちは生き残り、美人だけがいい思いをする社会になっているはずではないだろうか。
それなのに、現代でも頭のいい連中と頭の悪い連中が当然のように生まれてくる。
女性も、一握りの美人と、大勢の普通の人たちが誕生している。
病気が悪性の遺伝ならば、そんな人たちは生き延びる事は出来なくなり滅んでしまうはずだ。
しかし、今でも先天的な病気を持って生まれてくる人たちは必ず居る。
なぜだろう。
http://yaplog.jp/navi-kr/archive/623
整形手術をして美男美女になった韓国の人たちが、今全員幸せなのだろうか。
そして、その子孫の人たちはどうなるのか知りたい。
格差の問題は、とても大切な問題である。
しかし側面の事実があったとしても、それを是正できるかどうかは不明である。
知能が77パーセント遺伝するとしても、のこり23パーセントは違うのだ。
その23パーセントの力を、命の源は知っているに違いない。
まさに神の身業である。