三種の神器の謎
謎といっても、いろんな説があり、説が出尽くしている感じですが あえて書きました。
三種の神器とは天皇の位の印といわれています。
「八尺瓊の勾玉(ヤサカニノマガタマ)」
「八咫鏡(ヤタノカガミ) 」
「草薙の剣(クサナギノツルギ)=天叢雲剣(アメノムラクモ)」
この三つのことを言います。
鏡と玉と剣です。
八咫鏡(ヤタノカガミ)のかがみは、蛇の目のことを指すといわれています。
カカとは蛇の古語だからです。 これは、結構定説化されています。
「草薙の剣(クサナギノツルギ)=天叢雲剣(アメノムラクモ)」は スサノヲ命(須佐之男命)が出雲国で倒したヤマタノオロチ(八岐大蛇、八俣遠呂智)の尾から出てきた太刀のことを言います。
ここでこの二つはヤマタノオロチに関係していることがわかります。
そして、勾玉ですが、二つがヤマタノオロチに関係しているとなると 当然残りのひとつもヤマタノオロチに関係していると思われます。
勾玉は「胎児をかたどった胎児説」、「三日月信仰からくる三日月説」、「腎臓説」などがありますが 動物の牙という説がもっとも有力です。
ということは、勾玉とはヤマタノオロチの牙ということになります。
三種の神器とはヤマタノオロチが持っていた物だということです。
しかし、ここで疑問がわきました。 三種の神器とは天皇の位の印なんですね。
ところが、その中身はヤマタノオロチそのものなんです。
おかしいと思いませんか。
ヤマタノオロチは敵なんです。
いろんな説がありますが、やっつけた敵には間違いありません。
しかも、話の場所は「出雲」です。
出雲とヤマトの関係がここでもはっきりしていますね。
ヤマトは出雲を極端に恐れているのです。
それゆえに、出雲を打ち破った証として、三種の神器というのを形式化したのでしょう。
ここまで恐れた出雲とは何だったのでしょう。
恐るべし「出雲」ですね。