土蜘蛛(土雲)と出雲
九州、火の国つまり肥国。 肥前、肥後となっている地域では 土蜘蛛とよばれた小集団が沢山いたと、古事記に書かれている。
この「土蜘蛛」 パソコンで文字を打っている時「土雲」と変換した。
なるほどと思った。
「土蜘蛛」は「土雲」とも書く。
雲の字を使った有名な名称に「出雲」がある。
「土雲」と「出雲」 「出雲」は「いずも」と読む。
島根県にある有名な出雲大社のある地域の名前だ。
あの地域は雲州(うんしゅう)と呼ばれていた。
共通点は、雲の字と反大和という事だ。
同じ雲の字を使っているいるので、何かつながりがあると考えてもいいと思う。
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「雲」は日本訓で、「くも」。
「くも」音は、韓国語の「<こむ>」(熊)音によく似てる。
熊に似ている動物貊<めく>も、古代日本では「こま」と呼ばれていた。
「貊」は「貊(ワイ)族」の約で、古代韓国の主流部族であったので、貊は古代韓国人の代名詞とされていた。
貊イコール熊、イコール篭毛、イコール雲の順序で、韓国貊族は古代日本において「雲」と呼ばれていた。
雲は空のくもであると同時に、古代韓国族の異称でもあったのだ。
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一理ある説だ。
動物の「貊(めく)」は写真を見るとそんなに凶暴には見えない。
この動物の名前を持つ「貊族」 詳しくはよくわかっていない。
文化や習俗は、モンゴル系の東胡,ツングース系の粛慎,朝鮮半島南部の韓族の何れとも異なるとある。
紀元前1~2世紀の話しである。
もしかしたら、この「貊族」が「倭」だったのかも知れない。
「貊(わい)」と「倭(わ)」 だが、名前が似ているだけで、日本との繋がりを指摘している学者はいないようだ。
漢字が伝わっていなかった日本には、音しか伝わらない。
漢字に惑わされては、本質が見抜けない。
『古事記』『日本書紀』には「土蜘蛛」または「都知久母(つちぐも)」と書かれていた。
「つちぐも」と呼んでいたが、いつも「土蜘蛛」と書いていたわけではなかった。
このブログに使わせてもらった画像は、平安時代に流行った妖怪「土蜘蛛」の画像である。
こんなに恐ろしげな化け物とは、認識していなかったのだ。
「つち」という雲族で「つちぐも」 そんな感じである。
「くも」は「くま」 「いずも」は「いぐも」だったのかも知れない。
いずれにしても、大和朝廷にそぐわなかった族の呼び名である事は間違いない。
出雲 土蜘蛛 熊襲 「くも」族はヤマトと戦い、そして溶け込んでいった。
しかし、そのDNAは今の私たちに受け継がれている。
どんな遺伝子が自分の中に流れているのか、 興味あるところだ。