ヘトマトの謎-8 後書き

五島福江島について、調べ始めた時、鬼岳とバラモンが気になっていた。

鬼岳(おにだけ)火山群といわれて、五島福江島のシンボルである。

しかし、その名前が気になっていた。

なだらかな、山なのである。

その姿は癒やされるほどである。

それが何故鬼なんだろうかと、ずっと思っていた。  

鬼岳 撮影アートワークス

五島の鬼伝説は、全国並みで特筆する事もない。

「かってこの山に鬼が棲み、勇者がそれを退治したという伝説」が普通の説明である。

そしてその伝説とセットなのが「バラモン凧」だ。

 バラモン凧

「バラモン凧」に描かれているのは武者だと言われている。

だが僕には、その派手な色彩とデフォルメされた絵が、日本のものではないと感じていた。

それは、僕だけが感じているのではないが、今回の「ヘトマトの謎」で沖縄県八重山郡竹富町の崎山との繋がりが見えた事で一挙に色んな謎が解けた。  

鬼岳は、島民の呼び方は「おんだけ」である。 鬼ではないのだ。

竹富島には28か所の御嶽(オン)が存在し、信仰の対象となっている。

あのなだらかな山は、御嶽(オン)だったのだ。  

それでは「バラモン凧」は何かというと、沖縄の魔除け「シーサー」である。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

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デザインは、日本各地の狛犬のようである。

「シーサー」も狛犬と同じと言われている。

しかし、「バラモン凧」の色彩が、地域をはっきり示している。

「バラモン凧」の顔は真っ赤である。まるで赤鬼である。

配色は南国の色彩だ。 強い日差しに負けない原色の配色は、南国出身を物語っている。

沖縄竹富町の「なごみの塔」の平家の落武者「赤山王」の伝説。

ここに赤が出てくる 名前が「赤山王」名だけだが、王と呼ばれているには意味があったに違いない。

日本では、武士を王などと呼ばないからだ。

シーサーと「赤山王」 どちらを取っても、違和感はない。  

それと、五島の「チャンココ」と言う踊りである。

チャンココ

起源は南方系と言われている。

比較的緩やかな動きだが、あの動きを早回ししたらどうだろう。 「エイサー」である。

エイサー

今では勇壮な派手な踊りだが、念仏廻りというのは同じである。

昔のエイサーは現代のエイサーと形式が異なり、門付歌と念仏歌だけで踊っていたとある。

書き出したら切りがないが、やはり五島福江島の崎山地区と沖縄県八重山郡竹富町の崎山は繋がっている。  

海と鯨で繋がっていたのだ。  

間違いない・・・と思う。