ヘトマトを見に五島へ行く

ヘトマトの写真素材 アートワークスフリーフォト
http://freephoto.artworks-inter.net/2017hetomato/kaisetu.html

国指定重要無形民俗文化財 毎年1月第3日曜日(2017年1月15日) 

ヘトマトは五島市下崎山地区に古くから伝わる民俗行事。

雑誌掲載等の際の注意。写真の著作権はフリーとしていますが、写っている人物等の肖像権に関してはアートワークスは関知していません。法令を遵守し、必ず祭りの主催者に問い合わせて下さい。


2017年1月15日、朝の船便で五島の福江についた。

強風が吹きつける桟橋を渡る人たちは、強い寒波の影響でコートの襟を立て、背中を丸め福江の港を出ていっている。

私はというと、今日の昼くらいから行われる下崎山地区のヘトマトという祭りを見るためだけに五島にやってきたのだ。

福江港


昼間までは時間があるので、午前中はレンタカーを借りて三井楽までひとっ走り。

アチラコチラを見て回り、1時頃に下崎山地区に着く。

ところが「国指定重要無形民俗文化財」というのに、旗1本立っていない。

大きな看板もない。人通りも無い。

場所は間違いないようなので人通りが少ない民家の道を行ったり来たり。

開催場所の白浜神社もグーグルに載っておらず、それらしき場所も探し出せなかった。

しょうがないので、道路に車を止め、歩きでアチラコチラを探す。

下崎山地区


やっと13時半ころ周りから人が何人か集まりだし、路地の中に入っていく。

テレビ局のスタッフと思われる人たちも見つけた。

これだなと思い、後をついていくと神社を発見。

それが白浜神社だった。

ここで宮相撲で始まるはずである。


これ以降は散々調べているので、私の文章を読んでいただきたい。

ヘトマトの謎-1から

ヘトマトの謎-1
長崎県にある五島という島の下崎山町という地域に祭がある。 その祭が「へトマト」という。 変った祭で、奇祭と呼ばれている。 五島の奇...

ヘトマト

この文章は1から9まであり長い。

内容は「ヘトマト」の祭りの謎と「ヘトマト」という名前の由来を推理したものである。

そして、その検証のために、この日五島にやってきたのである。

夕方4時近くで祭りは終了。

外人の人たちも参加していて面白い祭りだった。

ただ、神事となっているが、やはりイベントだと思う。

若い連中たちの「体育会系」のノリは伝統行事という匂いを吹き飛ばしている。

まあ、それが伝統なのかもしれない。


ほぼネットで調べたとおりで、私の推理も間違っていないという確信を強く持った。

ただ、発見もあった。


藁玉を激しく奪い合う「玉せせり」だが、紅白に分かれているがラクビーのような競争ではない。

ひたすらもみ合い、藁玉を空高くほうり投げるだけただったのだ。


「玉せせり」の名前のとおり、

せせ‐る《五他》
1.つつく。つついて中身をほり出す。
2.いじる。もてあそぶ。

である。

この行事の由来を推理すると、浜辺近くに網で引き寄せられた、大きな魚を砂浜に投げ出す行為を模写したものだと思う。

地引網


そして、最後に大わらじを「山城神社」に奉納するのだが、その「山城神社」は、小さい祠だったということだ。

山城神社

運んできた大わらじは、その祠の横に積み上げておしまいだった。

供養するという神事も無く、積み上げておしまいだ。

大わらじの奉納


やはりここにも神事という匂いは無く、イベントそのものである。

この祭りの本当の意味は、町人や村人の親睦を深める全員参加の「総合運動大会」で間違いない。


祭りが終わり次第、福江港に向かう。

帰りの船便は16:30だからだ。

短い旅だったが、やはり現場に行ってよかった。

これからも「ヘトマト」が長く続いてほしいと思いながら五島を離れた。


ただ、これから福江島に行く人に忠告する。

食事処は極端に少ない。

中心地以外はコンビニなどは無い。

私も、結局福江港のターミナルで、きつねうどんとおにぎりを2個食べただけである。

いろんな場所に行きたい人は、お弁当を持っていくべきである。

これは本当なのだ。